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春日部の日本料理店、コロナ下にオープンし2周年 メニュー増やしランチ再開

店主の澤田文彦さん

店主の澤田文彦さん

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 日本料理店「酒彩料理 茂正」(春日部市中央1、TEL 050-8881-6373)が4月9日、2周年を迎える。

ランチメニューの「煮穴子天丼」

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 マグロやアナゴをはじめとした魚料理や和牛を使う料理などを提供する日本料理店。長野県で生まれ育った澤田文彦さんが店主を務める。

 中学生の頃から料理人になりたかった澤田さんは「祖父が山荘を経営していて、長野の郷土料理を提供していた。子どもながらにおいしいと思っていたのと、お客さんがおいしいと言っているのを見て、料理人に憧れた。繊細な調理や、筋が通った感じにも憧れて日本料理の道に進んだ」と振り返る。

 高校卒業後、名古屋の日本料理店で修業を始めた澤田さん。「修業時代は毎日辞めたいと思うほど辛いことが多かったが、どうしても料理人になりたかった」と話す。横浜や東京などでも修業を重ね、妻の久恵さんの地元・春日部に5年前に移り住んで店を開いた。

 澤田さんは「コロナ禍で空き物件が増えていたことや、修業を始めて20年という節目の年だったことから開業を決めた。春日部にほとんど知り合いもいないまま始めたので正直、不安はあった。コロナ禍ということもあり、来客がない日もあったが、今は辛抱の時だと思い、いつか実を結ぶだろうと、丁寧な仕事を心がけてきた」と話す。

 ディナーメニューは、「煮穴子の天ぷら」(1,430円)、「出汁(だし)巻き玉子」(715円)、魚沼産コシヒカリを使う季節の土鍋ご飯(2人前=2,860円)など。酒は純米酒を中心に日本酒やフランスブルゴーニュ産ワインなど合わせて40~50種類をそろえる。

 昼営業も1年ぶりに再開。「煮穴子天丼」(1,980円)、「刺し身付き本日の魚御膳」「厚切り牛タン炙(あぶ)り焼き御膳」(以上2,650円)などを提供する。澤田さんは「以前は3種類だったメニューを5種類に増やした。より良い食材を使った料理を出したいので、高級魚などを使うが、価格はなるべく抑えている」と話す。

 澤田さんは「常連客に加え、新規客も増えてきてありがたい。一人一人のお客さまに確かな満足感を届けられるように、和食が持つ美しさや季節感と、料理の器や盛り付け、調理方法など、おもてなしの心も大切にしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は、11時30分~14時、17時30分~23時。日曜・祝日定休。

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