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春日部の旧市立病院解体進む 跡地に新庁舎、災害に強く利便性高い施設へ

解体中の旧市立病院

解体中の旧市立病院

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 春日部市の新庁舎が移転する、旧市立病院の「春日部市立病院」(中央7)の解体作業が進んでいる。

新庁舎イメージ図

 旧市立病院は1958(昭和33)年2月に春日部市大字粕壁に開院。1969(昭和44)年に中央7丁目の現在の位置に移転し、後に東棟を増築。2002(平成14)年10月から救急診療部の運用開始。老朽化が著しく、狭あい化し、快適な医療環境を提供することが困難だったなどの理由から2016(平成28)年6月に閉院。新病院「春日部市立医療センター」(中央6)と改称し、2016年7月に新築移転していた。

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 解体後は新庁舎を建設する。現市役所は、1970(昭和45)年に完工。2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災によって被災し、耐震診断と応急補修工事を実施したが、災害時の拠点として耐震性能が不十分な状況と判断。2014(平成26)年に移転建替えの方針決定が決まった。

 旧市立病院の解体は、旧耐震基準の西棟や看護師宿舎など主な建物7棟のほか、駐輪場などの付属建物も合わせて26棟に及ぶ。解体作業は2019(令和元)年6月から始まり、2021年3月17日までに終了予定。2021年度~2022年度に新庁舎建設工事を予定し、現在実施設計を検討中。新耐震基準である旧市立病院東棟は解体せずに改修し、執務室などにする。

 新築棟は5階建てで建物に地震の揺れを直接伝えない免震構造。水害があった場合でも業務に支障がないよう、1階を駐車場とする。新築棟と既存棟を合わせた延べ床面積は、庁舎約2万1,000平方メートル、駐車場約3,600平方メートル、合計約2万4,600平方メートル。

 新庁舎の主な特徴は、現在の庁舎で分散している市民窓口を集約し、利便性の向上を図る。ユニバーサルデザインに配慮し、災害対策拠点となるよう備蓄倉庫や資材スペースを設けるなど、「人に優しく災害に強い市民に親しまれる庁舎」を基本理念とする。

 災害時の初期対応を迅速に行うため、建設部門、都市整備部門、教育委員会を同一の階、新築棟4階に配置し機動性を高める。行政エリアとは別に、市民の憩いの場や交流の場ともなるような共用スペース「まちのコモンスペース」を設置する。食堂やギャラリー、子どもへの読み聞かせを行う「こどもライブラリー(仮称)など」から構成し、マルシェなどのイベントの開催にも対応する。