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春日部駅に市内25地区のみこしやはんてん写真掲出 「祭り文化を継承したい」

4番線の掲示板前。(左から)金子忠史さん、芳池隆さん、小川一博さん

4番線の掲示板前。(左から)金子忠史さん、芳池隆さん、小川一博さん

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 春日部市内の地区ごとのみこしやはんてんの写真の掲出が8月17日、春日部駅構内で始まった。

1番線改札付近

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 春日部駅東口商店会の若手有志団体「粕壁商店街NEXTPROJECT」が東武鉄道春日部駅東口駅前を中心とした情報を提供しているフリーペーパー「NEXSPRESS R30/40(ネクスプレス)」。8月9日に発行した夏まつり特別号「私たちの好きな『大人御輿(みこし)』」を基に、写真を拡大するなどして同駅構内の1番線改札付近と4番線、8番線の掲示板にみこしやはんてんの写真を掲出した。

 同紙を読んだ春日部駅駅長の谷田貝淳さんが、「2年も祭りが中止になってしまったので、少しでも皆さまにこの紙面を見てほしい」と、駅構内への同紙の掲出を提案した。

 特別号は、「春日部夏まつり」を特集。祭りの歴史をはじめ、25地区それぞれのみこしとはんてんの写真や、みこしの大きさや重さ、造りについてなどを掲載した。上町町内会のみこし責任者で、同フリーペーパー制作メンバーでもある芳池隆さんは、小さい頃は子どもみこしを、小学4年生で大人みこしを、それぞれ担いだという。芳池さんは「大人みこしにあこがれていた。子どもだったため背伸びして、町内の人に助けてもらいながら担いだ」と振り返る。

 20代になり、若い世代があまり祭りに参加していないことに気付いた芳池さんは祭り文化を受け継ごうと、祭りの準備から参加するようになった。芳池さんは「春日部夏まつりが好きで、夏には当たり前にあるものと思っていた。コロナ禍で、2年も中止になり寂しい。祭り文化をつなげていくためにも、多くの市民に祭りについて知ってほしい。何か形にしたいと思い紙面を企画した」と話す。

 芳池さんは「祭りはどの地区も寄付金で成り立っている。祭りを続けていくためには寄付金のほか皆さんの手伝いや、担ぎ手の参加も必要。紙面や駅への掲出で、多くの人の目に止まることで、祭りをつなげていくことにつながるのでは」と期待を込める。

 掲出は8月31日まで。フリーペーパーは市内各駅や春日部駅東口の商店などで入手できる。

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