6戸の空き家をリノベーションした施設「ROCCO（ロッコ）」（南埼玉郡宮代町道佛1）が10月22日、オープンする。

6戸の平屋が並ぶ「ロッコ」外観

　1970（昭和45）年に建てられ、15年以上空き家になっていた6戸の平屋。町内で育った建設会社「中村建設」（宮代町）の社長で長男の中村英基さん、都内で設計事務所を開いている次男の和基さん、グラフィックデザイナーの長女の幸絵さんの3きょうだいがそれぞれの職業を生かし再生プロジェクト「ロッコ」を進めた。

　幸絵さんは「2年ほど前、父の病気がきっかけで久しぶりに3人が地元に集まった。一緒に周辺で買い物をしていた時、平屋が目に留まり、絵本に出てくるような変わった空間で面白いと思った。どうにかできたらいいねと話をしていたところ、長男が話を進め、プロジェクトになった」と経緯を明かす。

　4戸は常設店で、コーヒー店、ヨーグルト店、揚げ餅店、ビストロの出店が決定している。2戸はシェアキッチンとオープンスペースで期間限定の貸し出し。シェアキッチンは冷蔵庫、冷凍庫、オーブンレンジ、食器類などの設備がある。1日当たりの使用料金は9時～15時＝4,500円、16時～22時＝5,000円。ガス代・電気代が含まれる。オープンスペースはミニキッチンとテーブル、椅子がある。1日当たりの使用料金は5,000円。

　和基さんは「シェアキッチンとオープンスペースの出店者は宮代町近郊に限定していない。個人や企業でこだわりのものづくりをしていて、お客さまや地域、出店者同士とのつながりを大切にしたいなどの気持ちがあれば。飲食店に関わらず、イベントなどでも使ってほしい。面白く使うアイデアも募集している」と話す。

　問い合わせはインスタグラムと電話（0480-34-1001）で受け付ける。