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春日部の煎餅店が市内在住ラッパー「崇勲」さんモチーフの煎餅 反響多く再販

(左から)都築千恵さん、崇勲さん、孝夫さん

(左から)都築千恵さん、崇勲さん、孝夫さん

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 春日部の煎餅店「栃惣(とちそう)」(春日部市粕壁東1、TEL 048-752-3944)が10月1日、市内在住ラッパー「崇勲(すうくん)」さんをモチーフとした煎餅を再販する。

海苔(のり)あり、海苔なしがミックスで入る「崇勲煎餅」

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 1952(昭和27)年創業の煎餅店。初代の都築善之(つづきぜんじ)さんが、さまざまな商売を経た後、市内にあった煎餅店で修業し開いた。3代目の孝夫さんの妻、千恵さんは「春日部は米どころで、初代の創業当時煎餅店が多かった。今は少し減ってしまったが、固焼き煎餅で有名な草加をはじめ春日部にも、日光街道沿いには煎餅店が多い」と話す。

 同店の主力商品は、固焼き煎餅「栃惣せんべい」(6枚、324円)。千恵さんは「ここ十数年で、唐辛子やザラメ、ゴマなどの味や、季節限定の形や味などを製造し始めた」と話す。

 崇勲さんをモチーフとした煎餅は、同店夫妻が所属する、春日部駅東口商店会の若手有志団体「粕壁商店街NEXTPROJECT」が製作するフリーペーパー「NEXSPRESS R30/40(ネクスプレス)」がきっかけで誕生した。

 同紙で崇勲さんを取材する際、崇勲さんが煎餅好きだと事前に聞いていた夫妻が固焼き煎餅をプレゼント。千恵さんは「一度に3枚を、バリバリッと音を立てて食べてくれた。食べっぷりがよく、あんなにいい音は久しぶりに聞いた。せっかくだから、崇勲さんの煎餅ができたらいいですよね、という話になり、試作を重ねた。崇勲さんがおにぎりも好物とも聞いたので、おにぎりの形にした」と経緯を話す。

 「崇勲煎餅」(5枚=1袋、378円)は、しょうゆ味の固焼き煎餅。袋には、孝夫さんが、崇勲さんが言いそうな一言フレーズと崇勲さんの似顔絵を描いた短冊が入っている。一つ一つ手作業で煎餅の型を抜くため、大量に作ることができず、今回は50袋限定。

 千恵さんは「『欲しい』『通販で買いたい』という問い合わせが多数ある。崇勲さんを知らない高齢のお客さまも『形やイラストがかわいい』と言って買ってくださるなど、思っていたよりも反響が多くうれしい。再販で皆さんに喜んでもらえれば。今後また、販売できるときは、販売していく」と笑顔を見せる。

 崇勲さんは「自分がモチーフなので売れると思っていなかったが、SNSでの問い合わせが来ている。再販はうれしい。おいしいので一度食べてもらえたら」と話す。

 店頭販売のみ。営業時間は8時~19時。月曜定休。

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