春日部市の「蕎麦（そば）カフェ 竜人（りゅうと）」（大衾、TEL 090‐3957‐3132）が4月11日、5周年を迎えた。

野菜の天ぷらが付くBセット

　2017（平成29）年に店主の川上里美さんが創業。十割そばや野菜を中心とした天ぷらを提供する。

　春日部で育った川上さんは、結婚を機に伊豆に移住した。川上さんは「学生の頃ペンションブームで、住み込みのアルバイトをしたことがあり、いつか自分もやってみたいと思っていた。妻も同じように思っていたことから、結婚して1カ月で伊豆に移住した。初めはペンションに住み込みで働き、最終的に物件を購入し25年ほど経営した」と振り返る。

　両親のために春日部に戻ることになった川上さんは、ペンション経営時、自分たちで料理を作って提供していたことや、そば打ちの体験教室も開いていたことから、そば店を開くことにした。

　店では、国産のそば粉と、水の代わりに豆乳を使う十割そばを提供する。川上さんは「マクロビオティックを学んでいたので、体のためになるべく小麦粉を使わないように、十割そばを提供している。小麦を使わないとグルテンができないので、そば粉がまとまりにくいが、豆乳を使うとまとまる上、喉越しがよくなる。通常の十割そばが食べにくいと思う人でも食べやすいと思う」と話す。野菜は地元産のものを中心に使う。

　提供メニューは、そば・だし巻き卵・旬の野菜を使う総菜・漬物・ミニデザートのAセット（1,100円）、Aセットに野菜の天ぷらが付くBセット（1,300円）、「つけきのこ汁蕎麦小鉢セット」（1,300円）などのランチセットや、「もりそば」（750円）、「ざるそば」（800円）、「海老天ざる」（1,200円）などの単品がある。現在営業は一時休止しているカフェ営業では、そば粉のガレット、あんみつ、そばがき汁粉などのスイーツを提供する。

　川上さんは「コロナ禍ということもあり、5周年はあっという間だった。コロナ禍でお客さんの動きが読めないこともあるが、リピーターの人は戻ってきてくれている。『おいしかったよ』などと言ってもらえた時は特にやりがいを感じる。十割そばでも食べやすいということを、食べて感じてもらえたら」と笑顔を見せる。

　営業時間は11時～14時。18時からは予約制でそば懐石を提供。日曜～火曜定休。