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「越谷の水辺で飲みたい」ビール、醸造開始へ 5月の発売目指し

社長の畔上順平さん

社長の畔上順平さん

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 2022年夏に立ち上がった越谷発のビールを作るプロジェクトから生まれた新たなビールの醸造が今月末から始まる。

2022年のイベント開催時には飲み比べを行った

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 「越谷の豊かな水辺の日常をつくる」をコンセプトとしたイベントを主催する「レイクアンドピース」(越谷市東越谷4)が立ち上げた同プロジェクト。2019年9月から、大相模調節池(レイクタウン4)周辺でイベントを開く中で上がった「水辺で乾杯するビールが欲しい」「仲間と乾杯するビールが欲しい」という声からプロジェクトを立ち上げた。同社社長の畔上順平さんは「ビールはビールでも、越谷から生まれたビールで、物語があるビールがいいと思った」と話す。

 どのようなビールが欲しいのかは、イベント開催時に飲み比べアンケートなどを取り、イメージを固めた。ビールの醸造所を探すため、マイクロブルワリーなどにも視察を行ったが、市内の久伊豆神社(越ケ谷)が伊勢神宮とつながりがあることから、伊勢市にあるブルワリー「伊勢角屋麦酒」にたどり着いたという。

 畔上さんは「集まったアンケート結果から、導き出した味をブルワリーに伝えた。ややフルーティーな香りがして、味わい深く、後味に苦みが残るようなイメージ」と話す。今月末から醸造を始める。

 現在、同社のウェブサイトでビールの名前の投票を受け付けている。ビールの名前は「越谷水辺エール」「越谷ゴッドエール」「越谷乾杯エール」「越谷レイクアンドビール 神水エール」の4点から選んでもらう。畔上さんは「アンケートを集めている時に、名前の提案をしてくれる人がたくさんいた。その中から4点に絞った。ローマ字や漢字などの表記については、デザインの段階で変わるかもしれない」と話す。投票は15日まで。

 2月にはクラウドファンディングを行う予定。販売開始はゴールデンウイークがめどという。畔上さんは「今は期待と不安が入り交じっている。出来上がったビールが皆さんに浸透するのかは未知数。ビールもそうだし、まちづくりもそうだが、みんなで作り上げるのは楽しい。楽しいことが地域の活性化、コミュニティーの醸成につながればいい」と話す。

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